
仏頭
簡潔な鉛筆線が側面の仏首を立ち上げ、伏し目の静けさと量塊の重みが、抑えられた余白のうちに静かに立ち現れる。
明快な鉛筆の輪郭線と抑えた明暗で、右側三四分位の仏首が描かれる。伏したまぶた、わずかに結んだ唇、額の小さな点が、揺るぎない内向の気配を帯びる。高い髷と装飾は束ねられた平行線で織られ、頬や首は広い軽い擦りと回り込む線で面を組み立て、量感と柔らかな光を両立させる。画面の右に寄せた構図で、襟元の環状と方形の台座が重心を据え、広い余白が静けさをいっそう深める。
- カテゴリー
- 人物・デッサン
- 制作年
- 1983
展示風景
