杜国強ト・コクキョウ
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奔駿

奔駿

白波は群れなす駿馬のごとく前景へ突進し、漁夫たちは力を合わせて木舟を引き、空には群鳥が旋回する——荒と潤の墨が海と人の呼吸をひとつの推進力へと撚り上げる。

低い視点で広い前景を敷き、幾層の湿った滲みと白の残しが巻き上がる泡を織り成し、その奔る肌理が観者へ迫る。中景ではやや乾いた筆で古びた舟と逞しい人影を刻み、荒い線が衣の皺と板の木目を緊密に結び付ける。肩に横木を担ぎ、濡れた砂を踏む足元には薄墨の暈しが映りを落とし、重みと歩の律動を伝える。上方には素早い筆致で描く群鳥が弧を描き、地からの押しに拮抗する勢いを与え、労働の沈着と海風の昂揚との間に緊張を開く。

カテゴリー
花鳥画
制作年
1996

制作の過程

  1. 下描き

    1. 下描き

  2. 墨入れ

    2. 墨入れ

展示風景

展示風景