杜国強ト・コクキョウ
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魚楽

魚楽

薄墨の水草と広い余白のなか、朱三・墨一の金魚が輪を描き、雲のような尾を揺らしつつ、静けさの底から歓びが立ちのぼる。

墨に朱を差して写意に描かれ、湿った筆致が尾鰭を透けるようにひらめかせ、腹の鱗は点染で簡潔に質感を示す。四匹は渦を成して円環をつくり、ただ一匹の黒が視線の支点となり、三匹の朱と鮮やかな対照をなす。水草は青みを帯びた淡墨で叢を掃き、霧のようにぼかされ、広い留白が水面として立ち上がる。澄んだ静けさのなかに回遊の生気があり、「魚楽」の気配がひそやかに伝わる。

カテゴリー
花鳥画
制作年
1994

制作の過程

  1. 下描き

    1. 下描き

  2. 墨入れ

    2. 墨入れ

展示風景

展示風景