
江山覧勝
淡彩で峰と雲霞を重ね、溪流が山荘を抱き、静けさのうちに流れを潜ませて、江山の勝景をひとところに収める。
浅い緑・赭・青灰の設色に、墨線での勾描と乾湿の皴擦を合わせ、山石の肌理は鋭さの中に潤いを帯びる。前景の険石と流水から視線を導き、中景の段丘に二つの屋舍を据え、右に小橋と竹影を添え、遠景には屏風のごとく重なる峯々を立てる。大きな余白は湾曲する川面となり、散る岩塊と飛瀑が静けさを活かし、山居は澄み渡りつつも脈動を宿す。
- カテゴリー
- 水墨画・山水
- 制作年
- 1987
制作の過程

1. 下描き

2. 墨入れ
展示風景
