
秋林話旧
淡墨の峰と青みを帯びた松影が呼応し、柵に囲まれた家が霧に伏す——秋意はひそみ、旧き記憶と静かに向き合うようだ。
設色山水として、勾線・皴法・滲みを併用し、淡墨で重なる山容を置き、青緑と温かな色を控えめに添えて墨韻を生かす。前景の青灰の岩が画面を支え、中景の小径は柵に囲まれた住まいへ折れ込み、視線を家屋に留める。裸木の枝先に散る橙や黄が青い松と呼応し、広い余白は霧となって、清澄で寡黙な秋林の気配を立ち上がらせる。
- カテゴリー
- 水墨画・山水
- 制作年
- 2008
制作の過程

1. 下描き

2. 墨入れ
展示風景
